当社のスタッフをご紹介します。

日々、お客様の声に耳を傾け、お客様とともに街づくりに取り組んでいます。




 私達は、毎日違った現場へ一人ひとりが別々に向かいます。経験を積んで来ると多くの知り合い仲間が増え、現場も和んだ雰囲気になっています。ところが、まだデビューして間もない時期は中々雰囲気に付いて行けず、孤立しがちにもなります。
 人はそんな時防衛本能が働いて、虚勢を張ったり、やたら明るく振舞ったり普段の自分で無い行動を起こしがちです。それが良い方向へ向かえばいいですが、概ね勘違いされやすく、なお更受入れ難い状況を作り出してしまいます。
 F君は素直な自分を出すことに抵抗感が強く、職人さんに受入れがたい時期が続きました。たぶん、技術力が付いて来ればきっと認めて貰えると信じてそちらを一生懸命頑張っていたのでしょう。今 冷静になって考えれば「人と人とのコミュニケーションさえしっかり出来ていればこの問題はすぐ解決したこと」だと思えたはずです。そんな彼は社内の皆にも弱みとして見られないよう相談も出来ないで居ました。たぶん、中学校・高校と思春期を過ごす間に起こしてきた行動そのものだと思います。

 私も若かった頃、自分の人生を悲観的に考え、将来に夢など描け無い寂しい一生を創ってしまうところでした。しかし、人の出会いで人生は変われる事を体験しました。私はこの会社で仕事を通して技術的レベルを他社より断然高いものとする事も大切ですが、人として自分の大きな可能性に気づき人生のビジョンに向かって行動出来る人間になって欲しいと願っています。
そのためには、日頃から物事の判断基準として「経営理念」に沿った意思決定を説明しながら行っています。

 先日、腰を悪くしているM先輩が 仕事の段取り上、腰に負担がかかってしまう仕事に行かざるを得ない時がありました。その状況を見て、F君は自分の仕事を早く片付け、早速M先輩と交替してその作業をこなして来たと聞きました。帰って来たM先輩は「良い若い衆に育ったなー」とつくづく話してたそうです。
 素直になれなくて、突っ張ってた頃、心の中は寂しさに溢れていた。そんな生き方が辛かったんじゃないかなと思います。しかし、人の役に立てた時に、なぜか清々しくて、心地よい空気に包まれた感じを体験して、この事が仕事をする上での喜びだと気づいてきたようです。

 社員の皆さんが、自分の損得感情で行動するのでは無く、人の役に立てること、人の喜びを自らが創れることに喜びを感じて豊かな人生を迎えること出来る。そんな会社でありたいと思います。
 素直に行動できる皆さんから、私に多くの勇気と喜びを与えて頂いています。本当に心から「ありがとう!」と伝えたいと思います。